こんにちは。
今回は合わせ目消しのやり方解説です(動画付き)
ガンプラ作ってるけどもう少しかっこよく作りたい、合わせ目消しというものに挑戦したいんだけどどうやるんだろう?
といった方向けの記事です。
僕が今までやってきた消し方をいくつか紹介しますので参考にしていただけたらうれしいです。
ではやっていきましょう!
合わせ目消しとは
まず「合わせ目」についてです。
プラモデルの制作においてパーツとパーツを組み合わせた時に隙間ができてしまうことがあります。
これを「合わせ目」といい、これが残ってるとおもちゃっぽさが出たりチープな印象になってしまいます。
以下の画像だとふくらはぎの部分がそれにあたります。
この線を消す作業を「合わせ目消し」といいます。
合わせ目を残したまま塗装してトップコートを吹いて完成させることもありますが、しっかり消すことでプラモデルの完成度をワンランク上げられるので可能ならばやった方がよいです。
難しい作業ではないので是非挑戦してみましょう!
合わせ目を消す道具
合わせ目を消す道具は主に接着剤になります。
大きく分けて以下の2つを意識すればよいです。
プラモデル用接着剤
- プラモデル用接着剤はパーツ同士を溶かしてくっつける
- 接着後の強度は高いが乾燥に時間がかかる
プラモデル用接着剤でメジャーなのはタミヤさんから出ているタミヤセメントです。
瞬間接着剤
- 瞬間接着剤は接着力?の強い液体でパーツ同士をくっつける
- 乾燥も早くサクッと合わせ目を消せるが、横からの衝撃に弱い
横からの衝撃に弱いが乾燥が早い。
アロンアルファなどがメジャーだが、より模型に特化したものもあります。
合わせ目消しの方法
では合わせ目消しのやり方で自分が実践してきたものの紹介です。
動画で見たい方は下のほうにありますのでそちらを見ていただければと思います。
やり方1:プラモデル用接着剤のタミヤセメントを使う
もっともメジャーなやり方だと思います。
組み合わせる前にパーツが合わさる部分に少し多いかなぐらいで両面に塗ります。
一回塗って少し待ってもう一回塗ってとやるとパーツがしっかり溶けてくれるのでうまくいきやすかったです。
なぜパーツを溶かす必要があるのかというと、瞬間接着剤と違いプラスチックを溶かして溶接するのがプラモデル用の接着剤だからです。
パーツを溶かして接着しているので接着後の強度が高くなります。
少し多いかなと思うぐらい塗ったら「むにゅっ」とはみ出るまでしっかり合わせます。
パーツによっては手で合わせただけだと少しずつ隙間が戻ってしまうことがあるので、輪ゴムやクリップで止めたりします。
この状態で乾燥させたのち、やすりで削っていけば合わせ目は消えます。
ここでうまく消えない場合は後述の項目にて対処法を解説します。
メリット
- 乾燥後の耐久性が高い
- 乾燥後もサクサク削れる
デメリット
- 乾燥に時間がかかる(2,3日)= 制作時間がかかる
- 時間経過で変色してしまうため塗装が必要
しっかり乾燥させないとこうなります。。。ふくらはぎ部分です。
最初はうまく消えていたと思ったのですが、塗装後しばらくしたら合わせ目が復活しました。。
乾燥不足とパーツがひらこうとする圧力によって発生したと思われます。
やり方2:プラモデル用接着剤 (流し込みタイプ)
原理はタミヤセメントと同じで溶接になるのですが、流し込みタイプはあらかじめパーツを組み立てた状態で行います。
上の画像にもある通り少しだけ隙間を残している状態でその隙間に接着剤を付けます。
すると毛細管現象によって接着剤がきれい合わせ目に流れるので全体的に流れるまで何度か行いましょう。
流し込んですぐに合わせるよりもしばらく待ってパーツを溶かしてからのほうが確実性が増します。
メリット
- 作業が楽
- リモネン系などはシンナー臭くない
デメリット
- タミヤセメントなどより強度が弱い(ただ自分的には十分)
- タミヤセメントよりさらさらしているので合わせ目以外のモールドにも流れこむ
- 時間経過で変色してしまうため塗装が必要
やり方3:瞬間接着剤
アロンアルファなどでもよいのですが自分は黒い瞬間接着剤というものを使っています。
理由は乾燥後がアロンアルファほど固くないので削りやすいからです。
プラモデル用接着剤のように合わせ目に塗ってからくっつけたり、組み立てた後に合わせ目の上からふたをするように接着することもできます。
乾燥後に削ると合わせ目が消えます。
また、プラモデル用接着剤での溶接でうまく消えなかった箇所に塗布して合わせ目を埋めるといったパテのような使い方もします。
メリット
- 乾燥が早く作業が簡単な点
- うまく合わせ目が消えなかった箇所の応急処置でも使える
- 瞬間効果スプレーを使えばさらに早く乾燥させられる
デメリット
- 強度はプラモデル用接着剤よりも劣る
- 瞬間接着剤によっては乾燥後が固くなりすぎて削るのが難しい場合がある
- 時間経過で変色してしまうため塗装が必要
やり方4:ランナーパテ自作(※無塗装派おすすめ)
このやり方は無塗装派にオススメです。
パーツと同じ色のランナーを接着剤で溶かし、手作りパテのようにして使います。
そのため、接着剤の時間経過による変色を多少軽減できます。
こちらの動画でパテを自作しています。
また、ランナーを細かくしたものを合わせ目部分に置きそこに直接接着剤を垂らしてもよいです。
メリット
- パテのように使える
- 不要なランナーを再利用できる
- トップコートを拭けば変色がかなりわかりづらくなる
デメリット
- 少し面倒くさい
- トップコートを拭かないと変色が少し目立つ
この方法は少々イレギュラーな気もするので、いずれかの接着剤を使用したやり方が良いと思います。
おまけ:モールドにしてしまう※無塗装派おすすめ
こちらはモールドにしてしまうという方法です。
合わせ目を消すのではなく、合わせ目を利用して情報量を増やすといった方法です。
デザインナイフやダンモといった工具を使い、段落ちモールドにしてしまいます。
メリット
- 削るだけなので塗装しなくてもよい
- ディティールアップになる
デメリット
- 削るという作業が発生
- ディティールに違和感が発生する場合がある
- 細かな作業が発生
エポキシパテで合わせ目を消す?
このやり方でやっている人をあまり見たことがありません。
今までのやり方は合わせ目という細かい隙間に液上のものを付けて埋めるというものでした。
しかしエポキシパテは粘土のような固形なので細かな隙間というよりは、肉抜き穴などの大きなくぼみを埋めるのに適しています。
そのため合わせ目を消すなら1~5のやり方のほうが楽かつ確実です。
合わせ目消しのやり方【動画解説】
合わせ目消しをやってみている動画をyoutubeにあげています。
まとめ
少し長くなりましたが、いろんな方法の合わせ目消しの紹介でした。
合わせ目を消すことで、ガンプラの出来が1ランク上がるので試しにやってみたはいかがでしょうか?
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